旧暦の3月3日は「浜下り(ハマウリ)」という沖縄の伝統行事が行われます。ひな祭りと同じように女の節句で、身を清めるため海に浸かり身を清めるものだそうです。
浜下りには、ひとつ有名な民話が残されています。
むかし、或る処にとても美しい娘がいました。あるとき毎晩美少年が娘のもとに忍んでくるようになり、娘は身ごもってしまいました。その後その美少年がアカマター(蛇)だと知り、村の物知りに相談したところ、「3月3日にフーチ餅をつくり、浜で潮をあびなさい」と教えられ、そのとおりにしたところアカマターの子は流れ、美しい姿に戻りました。
浜下りの季節は、磯にアーサ(あおさ)が盛んに発生し、家族であおさをバケツ一杯に集めている姿があちこちで見られます。屈んでアーサを摘み、家でカビが付かないように乾かすのは、実は結構な重労働です。
しかし摘んで干し上がったばかりのアーサは特別香りがよく、どんな調理法でもおいしく食べることができます。
今回は、香りが一番楽しめるアーサ汁のレシピを紹介します。
レシピ中に登場する付揚(チキアギ)は沖縄で食べられているかまぼこで、次のページでレシピも紹介しています。

調理 | 10 分 |
所用時間 | 10 分 |
分量 | 人分 |
材料
- 5-8 g あおさ 乾燥
- 2 カップ だし汁 かつおだし
- 1/16 丁 島豆腐 なければ木綿豆腐
- 10 g 付揚 もしあれば。見た目が豆腐と同量くらい。
- 少々 塩
- 少々 醤油
- 少々 すりおろし生姜
- 少々 干桜えび
材料
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作り方
- あおさは水で戻しておきます。 だし汁は火にかけて温めておきます。
- 豆腐と付揚は8mm角くらいに小さく切っておきます。 付揚はなければ、入れなくても構いません。
- 塩で味を整えて、ほんの少し醤油を足して香りを付けます。 隠し味に、小指の先ほどの少量のすりおろし生姜を加えるのがポイントです。
- 盛り付けたら彩りに桜えびを飾ります。
【補足説明】
- 生姜を少し足すと香りが立ってより美味しくなります
- 豆腐が多いと水っぽく香りが感じにくくなってしまうので、小さく少なめに入れます
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